2010/02/02

第2回 MTF(オリンパスPENのM.ZUIKO 14-42mm)




MTFはレンズ特性を直感的に分かるには良いグラフです。
上記はPENで選定されているED 14-42mm F3.5-5.6のデータです。図中のSとMは、サジタルとメリジオナルの意味で、縦と横での解像の差と思ってください。但し、対角です。 F3.5という明るい時のMTFを見ると60本/mmの線が暴れています。波を打っているので被写体の周辺行くほど解像が良くなったり悪くなったりします。逆にF5.6は安定してます。 恐らく、レンズ構成図から、レンズを短くしたい為に非球面レンズの形状を高次化し曲率も大きくしたため、このようになったと思います。最後の非球面レンズも周辺の解像にいたずらしているのでしょう。 このSとMの線が離れてなく、出来るだけ滑らかに下がっていくMTFのレンズが理想ですが非球面レンズを使っている以上、難しいです。縦軸が35%以上保っていれば問題ないと思いますが、この曲線がくねくねだと粗が目立ちます。(プロジェクターの画面でも顕著にこれが出ているものがあります) ところで、絞りはどこにあるんだろ。。。。
ちなみに、絞りは、円形 7枚羽根絞りが多いです。 羽根の枚数は、奇数の方が経験的に良いそうです。多ければ多いほど良いですが(円に近くなるので)、メカ構造が厳しくなりますので、7-9枚で落ち着いているのでしょう。

次回は、これまたオリンパスPENの推奨レンズ、M.ZUIKO 17mmについて話します。

2 件のコメント:

  1. 固い話(勉強)柔らかい話(おもちゃ)が混ざってて気持ち悪い。
    これってだれかカテゴリー分けできないのかなぁ・・・。

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  2. なるほど、勉強になります。 やはり カメラはレンズの性能ですね。

    ところで本日 オリンパスが PEN LITEを発表しました。 ストロボ内蔵のようです。

    http://olympus-imaging.jp/product/dslr/epl1/index.html

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