2010/02/01

第1回 実効Fナンバー


Fナンバーについては、もう理解出来たかと思います。さて、次は、実効Fナンバーです。
これ、とっても重要です。

Fナンバーは、明るさを定義しますので、物理的に開口の大きさが関係してます。この大きさが、倍率(被写体の距離:~無限遠)で少し変わるので、明るさは実効Fナンバーとして確認しなければなりません。
ということで、写真を撮る際は、Fナンバーと倍率を一緒に考えてください。
とりあえずは、言葉だけでも知っていると雑誌など見てると何となく分かってきます。

以下、レンズ屋の説明。(回折限界とは、レンズが解像可能な限界。(例えば、1mm当たり、何本の線を解像出来るかの定義)
Fナンバーは、レンズの焦点距離と有効径だけで決まります。結像倍率、つまりそのレンズの使われ方には関係しないのです。ですからレンズ単体としての素性を素朴に表現するのに適しています。
しかし、像の明るさや回折限界は、Fナンバーではなく、実効Fナンバーに関係します。たとえば、Fナンバー2のレンズを使って倍率2倍で結像させたときと、Fナンバー4のレンズを使って倍率0.5倍で結像させたときの像の明るさを比較する場合などは、実効Fナンバーで比較しなければなりません。このように実効Fナンバーはそのレンズの使われ方も含んで、より正確に光学的特性を把握するために利用されています。

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